今回オススメしたい完結済みの漫画は週刊少年ジャンプで連載していた岩代俊明先生の『PSYЯEN-サイレン-』です。まずは下の粗筋を御一読してください。
『PSYREN -サイレン-』は、岩代俊明による作品。荒廃した未来の日本と、現代の日本とを行き来する謎のゲーム「PSYREN(サイレン)」に巻き込まれた主人公の少年・夜科アゲハが、幼馴染の雨宮桜子らと共にゲームを進めながら、ゲームの謎や未来の世界が荒廃した理由を突き止め、世界を崩壊に導いた組織と戦う姿を描く。
これだけ見るとよくある感じですが、要所が大分“王道”の漫画とは毛色が異なります。異世界と言っても主人公がトラックに轢かれて転生した訳では無く、チート能力で無双せず、ハーレムは作らないのでそういった作品にアレルギーがある人もまだブラウザバックしないで下さい。この記事を最後まで読んでからでも判断するのに遅くはないです。
魅力その1:設定や構成に穴や矛盾が少ない
中長期連載だとどうしてもストーリーに途中で矛盾が生じてくるし、ましてや時間軸が関係するタイムトラベルものなら尚更です。だけど『PSYЯEN』は上手く話が練られていてその点での不快感を感じることなく読み進めることができます。終盤は残念ながら打ち切りに近かったので駆け足ですが充分上手くまとめきったと言えるほうではないでしょうか。
魅力その2:ストーリーの面白さ
これは上で述べた矛盾のなさと関係しますが、ストーリーそのものがまず面白いです。読者の意表を突きつつ「緊張」と「緩和」がハマって次から次へと手を伸ばすと思います。僕がそうでした。
魅力その3:容赦をしない主人公
これはよく『PSYЯEN』スレとかで言われていることですが、主人公である夜科アゲハがジャンプにありがちな不殺系主人公ではなくバンバン即死級の技を出していきます。普通主人公が「動いたら撃つぞ!」と言っても撃たないか、あるいは擦るぐらいなんですがアゲハは思いっきり敵の胸に技を放ちますから。それも警告してから次のコマには撃ってますからね。待機時間0。漆黒の殺意のバーゲンセール。そういったあまり「ない」主人公も魅力だと思います。
割と人を選ぶ作品かも知れませんが、確かジャンプ+とかで一話試し読みとか出来たはずです。全部でも16巻と集めやすいので是非お手に取って見てください